(※解説15)
ここは世界に冠たる「平和憲法」とよくいわれる「日本国新憲法」の正体を、岡がさらけだしたところである。これを読むと一般の人達は唖然とするに違いない。それほど我々と岡との評価眼は違っているのである。
その違いはどこから来るか。我々は文字を読んで「言葉にだまされる」傾向がある。「平和憲法」と誰かに標語的にいわれただけで、我々はそれを頭から信じてしまうのである。標語は内容のない側頭葉の機会的判断が特徴である。
しかし岡の場合は数学で使う前頭葉を操って、物事を理学的構造的に見る。つまり、心の構造を最終的に解明した上で、憲法に書かれている世界観は自己本位の「第1の心」から来ている、という風に指摘できるのである。だから「日本国新憲法は醜悪極まる間違いだ!」と自信を持って断言できるのである。
猶、国防の面からいえば、「平和憲法」とは我が国にとって「平和憲法」ではない。諸外国にとって「平和憲法」なのである。
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岡潔講演録(17)1969年の質疑応答
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