「真我への目覚め」
【30】 日本民族の創造力
もっと、大切なことは、創造力のよく働く人を造るにはどうすれば良いかということでしょう。そういう素材を選んで磨き上げるには、磨き上げ方もさることながら、人を相するその仕方はどうすればよいかというと、真我的な人を選べば良いのです。日本の経済界が、産業に自信をもつためには、日本民族は創造力、クリエーションの力が、よく働く民族だということに自信をもつことです。
どうして、そう言い切れるかというと、明治以後、間違えて、小我が自分だ、お前だと教えたにもかかわらず、いざ戦争となると、日本民族の一人であることに目覚めて、多くの若人が桜の花の散る如くきれいに散っていった。十分控え目にみても、その1割ぐらいが死をみること帰するが如く死んでいったに違いないと思う。
死をみること帰するが如く死ぬことができるのは、真我に目覚めた人にしてはじめてできることです。これが相当数ある。そんな民族だから、民族全体としてみた時には、よくクリエーションの力が働くというのです。
しかし、これは民族全体としてであって、今度の戦争でも、みんながそんな死に方をしたのではありません。それでも、民族全体として、国全体として見た時、相当なパーセンテージになる。そういう人達が、本当の大発明をやってくれれば、それで十分、国家の経済的繁栄は期し得られるのです。
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