okakiyoshi-800i.jpeg
2018.05.11up

横山講演録(4)


対談 「情の世界と物理学」

【3】 ニュートンとアインシュタイン

(小原) で、そのモナドというのが、さっきいった時間空間に関わってくる訳です。つまり急ぎすぎるかも知れませんが、時間というものはニュートン時間というものだけではないんだと、つまり各々のモナドに各々の固有時間が与えられていて、そこから物理現象を見てるんです。それが原理。それが実はアインシュタイン、ミンコフスキーが発見した固有時間なんです。

(横山) だけどそれが岡がいう「時」というものと、イクオールかどうかが問題なんです。

(小原) そうですね、そこが問題ですね。これからちょっと長い間議論したいと思います。その固有時間というもの、それからニュートン時間、それから時。時、これは絶対時間という風に岡先生はいっておられるんですか。

(横山) それは岡先生はいってないです。僕が名前をつけたんです。相対時間が「時間」、絶対時間「時」。時間と時と2種類に別けていますね、岡先生は。

(小原) あのう、その言葉はもう一般的には使わない方がいいと思いますね、混乱を招きますから。

(横山) 絶対時間は?

(小原) ええ、そのことは説明しますけども、アインシュタインが現れるまでにはニュートン時間だったんです、常識は。つまり普通の人達が、地球上の全人類が共通の時間を認識していた筈なんです。

 時計を見てね、今時差が何時間あるからニューヨークでは何時何分だという風なこと、これがニュートン時間。そしてね、アインシュタインが発見したのは固有時間というのがあるんです。

 そして、ここ(ニュートン)までが3次元なんです。なぜ3次元かというと、いわゆるニュートン時間というのは全ての人に共通だから、座標軸に書き込まなくていいんです。だから3次元なんですね。

 ところがアインシュタイン、ミンコフスキーが発見した世界というのは、これに時間軸が加わってくるんです。だからアインシュタインの世界というのは4次元の世界なんです。いつもその物理現象、生命現象を見ていく時に、どうしてもこの時間が絡んでくるんです。

 もっと感覚的にいうと、伸び縮みしてしまうんですね。つまり物理現象、生命現象というのが目に見えてるとしますと、どこから見るかによって、その現象が変わってくるんです。ということは物理現象を数式で表わしたりする時には、どうしても時間が入ってくるんです。つまり場所が変わることによって、この時間の進み方が変わってくるんです。

 そうしますとね何が起こるかというと、いろんなところから見た時に物理現象が違って見える。ということはxyzという座標の位置を表わす座標も違ってくるし、cTという時間も変化している、伸び縮みしている。例えば実験でも今できるんですけども、もの凄いスピードで物体を動かしますと、その中に乗っている時計は遅れてしまうんです。遠心力で遅れるんじゃなくて、実際にその世界の時間が遅れているんです。

 ゆっくり進むということで、そこで発見されたのがこれ(固有時間)なんですね。ニュートン時間とは違ったτ(タウ)という時間が、実は各々の世界で流れているという風に理解しなければいけない。だからAさんBさんCさんがおった時に、そのAさんBさんCさん各々がこのτ(タウ)をもって日々生きているという意味なんですね。それをモナドといっている。

(横山) ライプニッツという人は大分前の人ですよね。

(小原) ライプニッツはね、この人(中込)がいっているモナドではなくて、別のイメージでモナドといっているんですが、彼はそれを利用しているんです。ライプニッツのいったモナドというのは、要するにニュートン時間の中のモナドです。

(横山) ところで、この人はご存知ですか、天外伺朗という人は。

(小原) えーと、これは物理のことをよくいう人で、ちょっと聞いたことはあるんです。

(横山) そうですか。この人は発明家なんですよね。コンパクト・ディスク、これを発明した人です。で、その当時から今度は心の世界に入ってきた人でして、これは友人から送ってもらった本ですが、その現代物理学の世界をシンプルに理解されているんじゃないかという感じがします。

(小原) ちょっと素粒子論に関心を持ってるんじゃないですか。

(横山) ありますね。西洋でも大分、このホログラフィー宇宙論、こういう風なのが生まれてきて、宇宙は2重構造になっている。明在系と暗在系という2つの世界。暗在系というのは目に見えないが、写真でいえばネガのようなもの、宇宙のネガフィルムのようなもの。

 このネガがあるから物質の宇宙が存在するんだという考え方。こういうのがあるということで、その本を紹介してくれていまして、そのさっきのニュートン、アインシュタインの時間論、これを説明してくれています。大体、同じことをいっていると思うんです。

 ただ、ニュートン時間というのは計量できる固定時間であり、アインシュタイン時間はさきほどいわれた4次元の固有時間であるんですが、もう1つベルクソン時間というのがあると、この人はいうんです。この3つは全然違うものだと3つに別けている。私からいえば岡のいう「時」というもの、これがベルクソン時間ではないかと。

Back    Next


横山講演録(4)対談 「情の世界と物理学」 topへ


横山講演録 topへ