「1969年の質疑応答」
【4】 都市と田舎
(岡) ともかく今、都市へ出て行きたがる奴は馬鹿です。(笑) 大体、地方に残ってます、よい日本は。何と思って都市に住みたいのかわからん。あれ、都市に住まなきゃあ労働できないという人達も出てきてることは確かです。で、こういう人達が生き甲斐を感じて生きるようにしてあげるにはどうすればよいかというところへ、識者は衆知を集めて考えなきゃいけないと思います。それくらい都市に住みながら、生き甲斐を感じて生きるということは難しいのである。また、子供を地方で育てるのは簡単ですが、都市でよく育てようと思ったらひどく難しいんです。だから、次の代を本当に担う人は、それは地方から出るでしょう。都市からはひどく出にくい。酒の肴によいようなのが都市から出るんです。(笑)
ともかく都市で住みたいっていう奴は馬鹿です。僕の妹が片付いてる家がある。それで、こんな東京なんかで住まないで、田舎へ行って家建てなさいっていったら、都落ちするの嫌だっていって、到頭東京へ家建ててしまった。(笑)
馬鹿な奴!
教育がうまく行かんのです。もうすこーし人口を減して、農村と都市とを交流しながら、その労働力だけでやって行けるくらいにしたら、非常にうまく行くんですが、序々にでないと。今だと4割ぐらいはどーしても都市に定住しててもらわなきゃならん。
で、まあしかし、暫定的問題で、やはり農村で暮らしながら暫くを都市で労働するという
労働力、それを使って工業するというやり方で行くのが健全です。何時までも日本民族が老いないで、若々しさを保つ所以だろうと思う。教育がさっぱりうまく行かんのです!田舎で育てるように街でできるもんですか。どう工夫したってうまく行かん。この、日本の神々は日本の自然によって人を育ててますからね。それが一切使えなくなる。あれ、非常に大きいんです。
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