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2016.09.18up

岡潔講演録(20)


「1971年度京都産業大学講義録第6回」

【9】 人類の夜明け

 東洋の大先達のいうことを聞かないで、こんな馬鹿なことを続けていたら人類はあと100年ともたんでしょう。自滅です。だから困るだから自滅寸前にこういう非常に役に立つことをしたんです。

 滅びずにいたら、人類に夜明けが来ます。だが滅びずに生きのびられるかどうか、それはわからん。危機一髪のところで非常に大きな、目のある人にはわかる発見をした。人類は今そういうところにいる。だからあなた方だって、わたしの云う事をよく聞かなきゃいかん。

 全然間違ったことばかりを詰め込み、それに合わないものは聞かない学問、学問至上って、西洋の云う意味の学問。こんなものは人が馬鹿だからあると思うので、有り得ないのです学問至上って、学問などというものはない。

 学問と云や西洋の意味の学問。そして大学はそれを教えてるでしょう。一体これ何をしてるん全然役に立たないならかまわない。放って置いたら何をするかわからんから、全然役に立たないことをしているだけならやらせておくのが安全だけど、害が大きい。

(※解説9)

 ここを読むと私はいつもスカッとする。西洋人やその真似しかしない日本の知識人は「一体何をしてるん」と私もいいたい。日本人が岡にならって1から考え直さなければ、人類の自滅を止めることはできないのである。

 この講義は1971年6月のものであるが、あれから45年、人類の現状は少しも変わってはいない。否、混迷は益々ひどくなっていて、これから人類はどこへ向うのか全くわからないのである。私にとって唯一の頼みの綱は岡の言葉「滅びずにいたら、人類に夜明けが来ます」だけである。

 そしてこのあと1974年には「最早、人類自滅の危機は去った」と岡は宣言しているのだから、今となっては「人類に夜明けが来る」ことは確実だと私は密かに思っているのである。

 今まで「星替え、星替え、星替え、星替え」と岡がいうように、我々は星を替えるごとに滅亡を繰り返してきたのだから、今回辛うじて滅亡が回避されたことは人が知らないだけで「万に1つ」のことなのである。

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