「1971年度京都産業大学講義録第11回」
【1】 「春雨の曲」第1稿
ところで、その本、毎日新聞社から出版しようと思って、毎日新聞社へ原稿を渡した。(これが「春雨の曲」の第1稿と思われる。この稿は残されていない)つまり、読んでみて、出して良いと思ったら、自分としては出して欲しい、そういう意味ですね。そうすると毎日新聞社から電話がかかってきて、出版致しますから、そのうちに細かいディテールを打ち合わせに伺いますからと、そういうことだっだ。それからもう2週間、もっとなるのに、来ない。一体どういうことになってるんだろうと思ってるんですが。
それはまあ別の話として、そんなふうだから、本が出来たらそれによってお話しようと思ってた。そうすると出来てこない、2学期の授業は始まると、こういうことになったんですね。だから、まあ、そのうちに何とか、僕も電話かけてみますし、一体どういうつもりなのか聞いてみます。毎日新聞社、考えが変わって、こんなものとても出せないと思ったんだったら ― 随分思うかもしれないんです(笑いなから)。と云うのは、みんなの思う通り思っていないから。それだったら原稿返してもらいますし、とりあえず。で、まあ、そんなふう。
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