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2014.11.15up

岡潔講演録(12)


「人類自滅の危機」

【10】 西洋音楽の指揮者

 ともかく私思ってましたが、日本人はジッとしていて見る、目はよく見える。西洋人はめくらだけれども体はよく動かす。そう思ってた。特徴は、日本人とても及ばんというのは、クラッシックの西洋音楽。あの西洋音楽の指揮者を見てごらんなさい、目をふさいで体を振り動かしてる。

 これもまた、こちら(前)から行っている。そのもとは狩猟民族を長くやってたからこうなったのか、それは知らない。まーた、こっち(前)行く。で、多分、狩猟民族だから前頭葉を使う。農耕民族、ズッと前の方は知りませんがねぇ、10万年は農耕民族をやってる。その前だって狩猟民族じゃあなかった、何してたか分かりませんが。そんな風だから、こう(後ろ回り)なったのか。

 まだあるかも知れないが、前頭葉を使うったらそんなとこから来ている。それから、あの音楽の指揮、とても真似られない。目をふさいで、こーやってるでしょう。あれ、如何にも運動領を通って出てるようです。日本人は目が見えるんだけど、ジッと座っている。だから両方寄せたら合う。

(※解説10)

 「狩猟民族だから前頭葉を使う」とは、西洋文明の拠ってきたるところを一言で指摘した誠にすごい言葉である。科学技術をはじめとする西洋の前頭葉の発達は、長年の狩猟民族的生活から来たというのである。

 では、なぜ前頭葉が発達したのか。それは狩猟民族を長くやっていると動物を見つけると「ハッ」として、即座に頭頂葉から運動領に前回りで念が発せられ動物を捕る行動に出る。それが習慣になると、ついにはその念が運動領を突き抜けて前頭葉にまで達する。

 こうして前頭葉が発達したというのであるが、こんな理論は現在の脳科学等からは逆立ちしても生まれて来る代物ではないのである。

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