「秋が来ると紅葉」
【6】 アメリカとの関係
ところがソビエットなんかにしても、ソビエットは潜水艦をたくさん持ってる。それから、その国を共産主義にすることを、そこの人民を解放するといってる。それだったらなぜ石油を来ないようにして石油源を絶って、日本を共産主義化しないかというと、これはアメリカの第7艦隊がインド洋、シナ海を遊弋()している。その背後にアメリカの核兵器が睨んでいるからです。だから日本民族は今、実際好む好まざるに拘わらず、アメリカの軍事力の庇護のもとで生きている。
ついでにアメリカとの関係をいいますと、今、日本の工業的生産品の販途の半分はアメリカへ売れている。で、アメリカがそれを買わんようになりますと、日本は今、大抵の工場は銀行から金を借りて工場を作ったり、工場を改良したりしているから、半分しか売れなくなると利益が半分になりますから、そうすると銀行へ払う金の方が遙かに高くなる。そうすると段々赤字が積もって行って倒産する。
どれくらいそうなるかというと、恐らく7割ぐらいは倒産する。今の日本で実業界が7割の失業者を出したら、必ず共産主義化します。そうすると滅びるというところへ行くでしょう。
だから、アメリカの軍事力の庇護のもとに生きていて、アメリカがお得意になってくれてるから、日本民族は生きてるんだということを知らなきゃいけない。一面、アメリカ色は払拭しなきゃいけないし、他面アメリカのお陰で生きている、生存を続けているという日本民族の現状であるということを知ってもらいたい。
アメリカと仲良くしなきゃいけないが、卑屈であってはいけないという難しい立場にある。仕様ない!そんな立場へ20何年かかって自分を持って来たんだといいたい。まあ、ともかく今はそうです。
が、そういうことを言ってんじゃない。世界の状勢でしょう。世界の状勢がわかるでしょう。
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