「秋が来ると紅葉」
【8】 世界情勢
そうすると自由主義、共産主義の大戦争が起こる。この時は核兵器だけじゃありません。毒ガス皆使う。それから一番困ることは細菌使う。中共なんて貧乏で、その上学問ないでしょう。アメリカ軍が砂漠へでも入ってごらんなさい。ペスト菌まくに違いない。
そうするとあいにく地球が変な方へ回ってる。だからゴビ砂漠の砂とともにペスト菌が上空を覆うて日本へくるよ。(笑)これ大変ですよねえ。そのあとどうなるなんて考えなくていい。
問題は、英仏が落伍せずに、どうにかやって行く期間はどれくらいだろうっていうこと。これはある人は、ある人って胡蘭成()さんですが、長くて10年、短ければ3年だろうといってる。実際競争だとして、競争にたとえていいますと、英仏の腰つき見てますと、実際3年ぐらいじゃないかって気がするでしょう。そういう気がする。そうすると長くて10年、短ければ3年経てば、一番可能性が多いことは、ペスト菌が日本へ飛来する。(笑)
これが世界の状勢です。火炎の燃え盛ってるような状勢でしょう。自由ということを大事にするんだったら、なんで英仏の足腰立たんようにたたきつけなきゃあいかんのか。そんなもの、英仏が食て行けるように考えてやって、その残り部分で競争したければ(これもあんまり誉めたことじゃありませんが)すべきです。
で、今描いた日本が心配だとか、10年でどうなるとかいうのをやめて、ぞっとするような絵ができたでしょう。これが世界の現在の状勢のスケッチです。まさに火が燃え盛ってるような世相だという気がするでしょう。
だから仏教は、第1の心の世界に住むことを「火宅()に住む」、火の宅と書きます。そしてここを抜け出して、頭頂葉の世界に住むことを「清涼()の地に住む」、清涼殿の清涼と書くんですが、仏教は宋音ですから「清涼の地に住む」、そういってる。実際、「火宅」って気がするでしょう。
私、なにもほかのためにいったんじゃない。欧米の、特にアメリカの真似はもうやめて欲しいからいったんです。火宅というのが当ってる。なんとかかんとかいいながら、やってること見たら結局こんなん。火の燃え盛るような。
前頭葉の世界というのは仏教でいう欲界。この意というのは欲ですから、全てが欲です。欲の火が燃えている。実際そうなっているでしょう。だから、もうこんな真似はせんようにして欲しい。この真似されるのが一番かなわんのです。日本民族の自滅です。
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