「嬰児に学ぶ」
【10】 成壊()の劫()
ところで、今いいました通り、世界は火の燃え盛ってるような世相です。これを詳しくいいますと、第1の心の世界は欲界と釈尊はいってる。欲界には「成壊の劫」というものがあって、避け難い。成は「なる」、壊は「くずれる」です。成の時期には何でもできていく。しかしながら、どんなに営々と作り上げていっても、壊の時期が始まるとどんどん壊()れていく。
今、西洋文明は壊の時期に入ったのです。その1つの現れが世界を覆うている大学問題です。大学の壊れ方は、理屈なしに壊れていってるでしょう。あれが壊の始まりです。やがて国も滅び去り、人も滅び去る。これが壊の時期。欲界にいるものは皆そうなると釈尊はいってるんです。
だから放って置きゃあ、人類の滅亡まで間がないんです。さっき火の燃え盛ってる世相でいったんでもわかるでしょう。だから放って置きゃあ
壊の時期、これはもう全滅です、人類ね。その始まりが大学問題。あんな風な壊れ方で壊れると、俄然、こんな壊れ方で日本の大学が壊れると思ってなかったでしょう。これは欲界の壊の時期、西洋文明の崩壊です。放って置きゃ、人類滅亡する。
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