「1969年の質疑応答」
【2】 戦後の日本の政治
(岡) 終戦後の日本の政治はめくらが政治したんです。
このねぇ、住民が目開きならね、闇に灯をともせばそれで済む。住民がめくらなん、それじゃ済まん。で、目の開いた人を選んでは、そこへ行って灯をともさんならん。非常に手間かかる。だからこの人達、役に立つようになったら頼むこといくらでもある。まるでね、今まあ相手っていやあ日本なら共産陣営でしょうが、共産陣営と非共産陣営で将棋差しているようなもの。その時、駒を動かしてやらんならん、いちいち。大体そうです。
で、相手はさっぱり目が見えんのだから、先読めんのだから、その点は差しやすいんだけど、何しろ20年前から用意してて、非常な立ち遅れ。で、大事な位をみな占められてる。それで非常に差しにくいと、そんな将棋になって来てる。将棋の駒と見なして
動かしてやらなきゃあ駄目だ。それで手間がかかる。この、闇に灯をつけたらわかっくれるもんなら、非常にらちが早いんだが、駄目です。そんなん、めくらとおんなしこと。で、やはり、こういう人達、事務とってもらうだけじゃあ足らんので、本当に芽として伸びてもらわないと。他のこと、いやしませんが、頭頂葉がよく働くようにならないと。第九識、第八識です。
日本民族は中核だけに知が働いて、後には働かないんです。で、それを知って、多数によって事を決めるという習慣をやめてもらいませんと、滅亡しますよ。
(質問) 今の文部省もいささか日本民族のことについてですね、関心を持ってやろうとしているようですから・・・
(岡) 私に任せて置きなさい!今度の坂田文相、人物です。私は坂田さんにこまごまと教育原理を書いて送ろうとしてる。任せて置きなさい(笑)
(司会) 先生はこの間、坂田文部大臣にですね、東京の方で会って来られまして。
(岡) あのう、いよいよ放って置けんから、将棋の駒を自分の手で動かそうとしはじめたんです。まだ、それから2ヶ月にもなってない。今後は今までのようなことはさせまへん。 私1人じゃありません。大体そういうのが葦牙会なんです。こういう人達は成長してもらって、そうなってもらおうと思ってる。
|