岡潔講演録(17):「1969年の質疑応答」解説:【7】一を知れば一を行う
岡潔講演録(17)
「1969年の質疑応答」
(岡) 一を知れば一を行い、二を知れば二を行うのを神道というのです。そのやり方でやりますからね、情と意だけで行けて、知は要らんのだろうと思う。
私が岡から直下にもらった「実践」という言葉もさることながら、この「一を知れば一を行い、二を知れば二を行う」という言葉も私の人生を大きく支えている言葉である。
私は岡の講演を高知で聞いてからは、人生の目標を岡潔1人にしぼった。これが「一を知れば一を行い」である。次に私が38才の時、岡家を訪ねて岡の未発表資料が残されているとわかってからは、「岡潔思想研究会」を独り立ち上げた。これが「二を知れば二を行う」である。
実際私からすれば、岡は100歩も200歩も先を行った人ではあるが、私のやるべきことはこの一と二で充分だと思っている。
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