(※解説28)
「天機」とは「天の秘密」と辞書にはあるが、岡によると日本人は「神ながらの道」を実践(意)することと、情緒(情)の世界に住むことが特徴であって、昔から文字に表現すること、つまり東洋や西洋のように哲学(知)することが苦手であるという。
そのためか岡のように「日本の心」をこれほどまでに徹底して哲学した例は有史以来ないのであって、そういう意味では人類の自滅の危機が迫った20世紀になって、やっと1人の日本の数学者によって、その「天機」が地上にもたらされたといえるのではないだろうか。
因に、「古神道」とは具体的に何であるか。それは縄文の心、つまり第10識「真情の世界」である。これを再認識することが、よくいわれる日本人としての「自覚」である。
Back
Next
岡潔講演録(17)1969年の質疑応答
topへ
岡潔講演録 topへ
|