「情の構造」
【2】 真如(童心、第2期)(1)
それ、3月でしょう。3月過ぎれば非常に変わります。それから、1年11ヵ月ぐらいのところで非常に変わる。その間ですね。だから人の中核は真情なんです。その上へ心が出来て、それを包むんですね。外から見れば包んだ心が見えるんです。
それまでは見ようと思わなくても自づから心が見えた。ところが3ヵ月過ぎると、見ようとしなければ見えないというふうになる。まあそれ、説明やめておきましょう。努力感なしには見えない。なんだか心の透明度が少し減ったような、そういう気がする。
それから、それまで無かったものがいろいろ出てくる。運動に関する心、運動したいとか、運動した後の感じとか。それから、自然数1、2、3というのがありますね。自然数1、2、3とはどういうものかということを書き表わすに成功した人は、数学の歴史は6千年ぐらいあるんですが、古来1人もない。それでいて、子供に算術を教えるのは易々と教えられる。よほど知力に故障のある子供でなけりゃ、教えるに困難を感じない。これは教えられる子供が、自然数というものが直ぐにわかるからです。わからずに算術やるということは出来ない。
そうすると、この2つのことを合わせ考えますと、自然数の1を1とわかり2を2とわかる。そのわかり方は知的にわかるのではなく、情的にわかるんです。だから自然数の本性は情緒です。この1という情緒が顕著に現われる、この時分に。自然数という情緒は、まだ物質にはなっていませんが、一歩物資に近寄った情緒でしょう。これが顕著に出てきます。
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