岡潔 「情と日本人」の解説
横山 賢二
はじめに
この「情と日本人」は数ある岡潔先生の晩年未発表の資料の中でも、晩年中期を代表する私が最も好きな一文でして、先生の終生のテーマである「情の哲学」が遂に完成をみると共に、それを最もシンプルに最もわかりやすく先生ご自身が語ったものです。私は長年この冊子をご縁にまかせて全国にお配りして参りましたが、今回岡潔思想研究会のホームページを立ち上げたのを機に、今日の時代の要請でもあろうかと思いますし、これだけは是非皆さんにも読んで頂きたいとの思いから、私なりの解説を簡単に書いてみようと思い立った次第です。力不足で十分な解説は期待できませんが、先ずは知られざる晩年の岡潔先生の言葉に直下に接して頂けることを心より願っています。
猶、この「情と日本人」は「真情の世界」というお話を一部削除して、私なりに読みやすくしたものであることをお断りしておきます。
目 次 (下の項目をクリックしてお読み下さい)
【 1】 日本人は情の人である
【 2】 幸福と道徳
【 3】 情の世界地図
【 4】 情のメカニズム
【 5】 公害という問題
【 6】 日本歴史の概要
【 7】 情の哲学を広めるには
【 8】 大宇宙の本体は情である
【 9】 幼な児の世界
【10】 世界を救う道
【11】 参考資料の図表
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