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 2017.02.18 up

岡潔講演録(24)


岡潔 「情の発見」の解説

講演日 :1972年1月16日

於 奈良 岡家

 

横山 賢二

はじめに

 前回までは1971年の京都産業大学講義録の主なものを5回にわたってお伝えし、今回からは72年の講義録を順次お伝えしようかとも思ったのだが、残念ながら講義は1月から4月までは行われておらず、この大事な時期の資料を講義録に求めることは難しいのである。

 しかし、幸いなことに私が以前から是非お伝えしたいと思ってきた第10識「真情の世界」を、できるだけシンプルにわかりやすくお伝えするには他に最適な資料があるので、先ずはそれから解説していきたいと思うのである。

 それは週1回の京産大講義とは別に、光明主義の流れをくむ青年学生光明会という集りが月1回岡家であり、10人前後の人達が膝を交えて岡の講話を聞いたのである。

 そのメンバーの人達は最前列で録音をとった松澤さんを筆頭に、京産大の学生よりも遥かに岡の話に関心がある人達で、岡も腹蔵なく喋れたことが岡の話の完成度から読み取れるのである。

 そういう意味で、これから数回にわたってお伝えする岡の講話は、この講演録の第1回「情と日本人」と同時期のものであって非常に次元が高く、これらは将来の日本の「経典(けいてん)」 ― 岡の晩年よく使った言葉 ― になるのではないかと私は秘かに思っているのである。

 ただ、この講話だけは岡の弟子の1人、京都の中森泰八さんが収録したものだが、そのテープは残念ながら今は失われてしまい存在しないのである。更に、そのテープはもともと録音状態が非常に悪く、不鮮明な箇所が幾つもあったのである。しかし、松澤さんによってこうして文字化に辛うじて成功していたことは、語られている内容が内容だけに正しく不幸中の幸いであったといえるのである。

目  次(下の項目をクリックしてお読み下さい)

【1】 日本、東洋、西洋の心

【2】 六道輪廻と易姓(えきせい)革命

【3】 知や意は非情

【4】 情を純化する

【5】 情の特色

【6】 日本民族の情

【7】 老子は日本と縁が深い

【8】 般若心経は知

【9】 孔子の道徳も知

【10】 キリスト教は情、だが浅い

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